パックロッド　ツララ　ポルタメント73Sイヌクシュク　★★★★

こんばんは。こばしりです。
もう手放してしまったのですが、ツララのパックロッドのレビューを備忘録的に書いておきたいと思います。

ワールドシャウラツアーエディション2651F4を購入するまでは、一番よく使うロッドでした。しかし、シャウラを使い出して１年、このポルタメントを使う機会がほとんどなくなり眺めるだけの日々が続きました。そして、先日ネットオークションで売却してしまいました。55000円で購入したポルタメントですが、最終的には45000円で売却することができました。２年使って、この金額での売却はワンピースやツーピースではできない芸当だと思います。これがパックロッドのリセール率の高さの魅力です。

さて、このポルタメントですが、非常によくできた万能ロッドです。総合的にはワールドシャウラと同レベルの出来上がりぐあいです。まあ、シャウラより購入価格は高くなるので、当然といえば当然なのですが。シャウラには2752R4と2754R4いう製品がありますが、想像で比較するなら、どちらとであってもポルタメントの方が圧倒的に扱いやすいと思います。ポルタメントはティップにグラスコンポジットを用いているので、ベリーの一部までが曲げやすいです。結構強いロッドなのに淡水で30cm辺りの魚に使いやすいように工夫してあります。
しかし、ポルタメントは元々ツララのラインナップにあったツーピースロッドを分割しているので、やや無理している点もあります。ロッドはキレイに曲がるのですが、ラインがロッドに追従しきれなくてキレイに弧を描きません。これはロッドの継ぎの加減の為、ガイドを適正配置できなかったのだと思います。ガイド数を増やさずになんとかまとめたのは流石ですが、シャウラほど完璧ではありません。
後は、ロッド全長が220cmはやはり長いです。バスロッドは10数年をかけて、178cm(5フィート10インチ　以下5.10)あたりから、現在主流の195cm(6フィート5インチ　以下6.5)へ長くなってきました。これは製造技術向上とマーケティング的な意味合いが強いと思いますが、もはや6.5に慣れてしまって、5.10では短いとすら思ってしまいます。使っていれば、220cmにも慣れてはくるのですが、6.5の扱いやすさには到底かないません。
使用頻度の低さから手放してしまいましたが、日本にピーコックバス級が普通に生息していれば、もっと機会があったでしょう。
やはり、主に海外フィッシング向けのロッドなのでしょうね。
残念です。良い製品でした。

こばしり独自のスペック表
収納時の長さ　60cm　4ピース　○
ロッド全長　220cm　○　慣れれば扱える
ロッド自重　見た目よりは重い　△
ハンドル長　普通　○
ハンドル材質　EVA　△
対応ルアー
　7-15　△
　15-40　○
　40-60　△
リールとのバランス
　ステラ2500　3000でもOK
飛距離　ティップ、ベリー途中まではまずまず曲がり、バットの反発力もかなりある　○
キャスト正確性　曲がるにもかかわらず、よれたりしない。まっすぐ飛ぶ　○
リールシート　普通　○
ロッドコーティング　○
ガイドの取り付け　○
ガイドサイズ　ノーマル　○
収納袋　セミハードケース　△　でかい
リセール　80％　パックロッドはワンピースやツーピースに比べリセール価格が高いです。
総合評価　★★★★